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◆令和3年9月7日(火)「白沢カルデラ」・外輪山を歩こう会_第6回調査が実施されました

白沢カルデラプロジェクト実行委員会主催の第6回調査
「磊々峡」「秋保石の石切場」「白岩」の調査(溶結凝灰岩、軽石凝灰岩等)が開催されました。
今回はコロナ「緊急事態宣言」の発令中で、少人数での実施【参加者:10名】となりましたが、協議会関係では平川新会長、宮原育子顧問等にも参加をいただき、磊々峡の遊歩道を辿り、秋保石の石切場や秋保馬場の白岩を東北大学の高嶋礼詩教授に案内をいただき見学いたしました。
宮城西市民センターの小笠原館長も参加され、お知らせで、詳細を紹介されておりますのでご覧ください。

■磊々峡(湯元層)
褐色の軽石や角ばった黒い安山岩、緑色の変質流紋岩の礫が入っている軽石凝灰岩で、雲仙普賢岳の火砕流(5~6m)の堆積と比べると、白沢カルデラの火砕流、火山灰の堆積は約200mとはるかに厚い。この軽石凝灰岩は秋保石として、建材などに利用されている。

■秋保石の石切場
㈲森幸石材工業所の代表取締役森利幸氏にご説明をいただき、秋保石の特徴(多孔質、軽い、高い断熱性、均質、切り出しやすいとの性質)から、土台や塀・土蔵・化粧壁材・ピザ窯などを作る建材や土木資材として利用されていること。最近は需要が少ないことなどご紹介がありました。1つの切出しブロックは180kgで運搬や石材の切断など、重労働で従業員はすぐに辞めてしまい、現在切り出しは弟さんと二人でされていて、後継者がいないそうです。
■白岩(秋保馬場)
高さが200mにも達する白い岩肌が約2km続く、名取川右岸の大パノラマです。深野カルデラの火砕流堆積物で、とてももろい岩質で、年々崩れていくそうです。今回は、水量が多く、白岩断崖の直近や深野カルデラと白沢カルデラの接合面までは残念ながら行けませんでした。景観的にすばらしく、河原でのバーベキューや芋煮でも利用されているそうです。

■《森利幸代表取締役からの情報等より》
◇岩窟堂(塩滝不動尊)が秋保石切り場下の道沿いにあり、慈覚大師(平安時代の高僧)が全国巡錫の折、磊々峡の景観の素晴らしさからこの地を、修験の場、一大霊場として整備したそうです。しかし、当時の領主や地域の人がこれを好まず、お堂を焼いたりの妨害工作を行った為、慈覚大師はこの地を離れ、峠を越え山寺立石寺(山形県山形市)を開山したと伝えられています。(開山は貞観2年(860)なので塩滝不動尊開山はそれ以前と思われます。)山中には、修験場跡などが現在も一部残されているそうです。

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